書評

【感想】第1章 金貨にあこがれた男『バビロン大富豪の教え「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』

ムート

お金持ちになりたいと思ったことはありますか?

私は毎日のように、お金持ちになりたいと思っています。

お金を使って買いたい物があるし、やりたいこともあるし、老後資金も不安です。

でもどうやってお金持ちになるか、具体的なプランはありません(つみたてNISAはやってますが、それくらいしか出来ないとも言える)。

なにしろ、私の周りにお金持ちはいないので、どうやってお金持ちになったか教わることができないのです。

強いて言えば、私が出会った中で一番のお金持ちは勤め先の社長です。

でも社長に「お金持ちなりたいんですけど、どうすればいいですか?」って聞くのはハードルが高くないですか?

お金持ちってどうやってなるんだ?

途方に暮れていたところに、書店で『バビロン大富豪の教え「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則』という本を見つけました。

元々は1920年代、アメリカの出版社の社長ジョージ・S・クレイソン氏が古代都市バビロンに関する寓話を知人や関係者にパンフレット形式で配布していたもので、日本向けに翻訳して小説に仕立てたのがこの本になります。

原作はなんと、100年近く読み継がれているお金の名著との評判。

そんなに長く読まれているなら書いてあることに間違いはないだろうということで、買っちゃいました。

私の頭では読んでも忘れる可能性大なので、大事なことをすぐ見返せるように記事としてアウトプットしていきます。

1記事でまとめるのは無理そうだったので、1章ずつ読んでからの感想記事になります。

全10章あるので、感想10記事+総評1記事のシリーズ形式にしようかな。

では、そろそろ第1章の内容に入っていきましょう。

【あらすじ】金貨にあこがれた男

食べていくたけでギリギリの生活

バビロンに住む二輪馬車職人のバンジールはある日、大金持ちになる夢を見て、それに比べて現実の自分がいかに貧乏な生活を送っているか痛感しました。

そのことを、わずかなお金を借りに来た親友のコビに話し、何十年も懸命に働いてきたにもかかわらず暮らしぶりはお互いに奴隷と大差ないものだと嘆き合います。

一応、二人とも奴隷ではなく「自由民」という身分で、バンジールは二輪馬車職人、コビは竪琴の楽師として生計をたてています。

ただ、その暮らしぶりは貧困そのもので、バンジールは今作りかけの二輪馬車を仕上げて報酬をもらわないと、家の食料が尽きそうな状況です。

コビの方も収入の使い道を慎重に計画しないと、家族を飢えさせかねないと言います。

コビがバンジールに借りに来たお金も、その日の仕事に必要な経費のようでした。

二人とも、それほどお金に困っているのです。

貧乏な人とお金持ちの違いは何か?

懸命に働いても生きていくだけで精一杯だと嘆くバンジールとコビですが、コビのちょっとした発言から現状を打開するアイデアが生まれます。

懐の暖かい連中がどうやって金貨を得ているのか、探ってみる手はないだろうか?

バビロン大富豪の教え「お金」と「幸せ」を生み出す五つの黄金法則

バンジールとコビを現代人に置き換えると、二人とも自営業で何十年も働きまくったのに何故か貯金がなくてカツカツの生活をしている感じです。

お互い、ひとかどの職人や楽師になれるほど努力して働いてきたのにお金がないのはなぜなのか。

それはお金持ちと自分たちとで、お金を得る方法が違うからではないか?

その方法を知る者に聞けば、秘訣を学べるのではないか?

その考えに至ってから、二人の頭は高速で回り始めます。

バンジールを訪ねて来る前、コビはバビロン一の大金持ちと言われるアルカドを街中で見かけました。

アルカドは二人の旧友であり、「あまりに金持ちだから」と王様から国庫への献金を求められるほどの大金持ちです。

二人は、アルカドは自分たちが知らない、常に財布を金貨で一杯にするような収入源を見つける方法を知っていると考えました。

アルカドはよき友だったからきっと助言をくれるだろうということで、二人は自分たちと同じような暮らしぶりの友人たちも誘って、どうすれば収入源を見つけることができるのか、教えを請うことにしました。

感想

この章は導入的な役割になっていて黄金法則は出ていませんが、「お金持ちになりたければ、まずは方法を学ぼうね」という大事なメッセージが込められています。

バンジールとコビは何十年も懸命に働いたわけですが、ただ働くばかりで富を築く方法をまるで考えていなかったのです。

でも旧友のアルカドはバビロン一の大金持ちになっているので、きっと二人とは違うやり方でお金を稼ぎ、富を築く方法も心得ているのでしょう。

その方法を学び実践することで、アルカドと同じようにお金持ちになれるという寸法です。

いよいよ次章で富を築き上げるアルカドの知恵が披露されます。

今回は本の導入部分ということもあって、あまり濃い内容にできませんでしたが、よろしければ次の記事も読んでみてください。

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